今回のコラムでは、混合ワクチンについてお話します。

ワクチンとはそもそもどんなもの?

犬どうしでうつしあってしまいやすく、発症すると重い症状を引き起こす病気に対して、感染しにくくしたり、感染しても弱い症状ですむようにしたりするためのもので、病原体(病気の原因のウイルスや細菌)を殺したものや弱らせたものを注射して体内で病原体と闘う抗体を作らせるためのものです。

首をかしげすぎる

注射する時期としては、子犬が母親から胎盤や母乳を通じてもらっていた抗体(移行抗体)が消え始める頃に1度、そして、もしその免疫がまだまだ働いていて、1度目のワクチンでは新しく免疫がつかなかった場合に備えて2度目、場合によっては3度目のワクチンを打ちます。

仕組みとしては、人間の赤ちゃんが受けるワクチンと同じですね。

ワクチンの種類は混合ワクチンと狂犬病ワクチン

犬のワクチンには、混合ワクチンと狂犬病ワクチンがあります。

混合ワクチンはその名の通り、いくつものワクチンを混ぜ合わせたもので、混ぜる種類や数も様々にあり、飼い主さんがどのワクチンをうけさせるか考えてあげなくてはなりません。

対して狂犬病ワクチンは、法律で年1回の接種が義務付けられているものです。

混合ワクチンは7種類

混合ワクチンに含まれる病気には以下のものがあります。

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  • ①犬ジステンパー(ジステンパーウイルス):発熱、鼻水、目やに、下痢、肉球が硬くなる、発作や麻痺を起こします。
  • ②犬パルボウイルス感染症(パルボウイルス):発熱、血便、下痢、嘔吐、子犬の突然死を起こすことがあります。
  • ③犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型):発熱、嘔吐、腹痛、下痢、扁桃腺の腫れ、角膜の濁り(目が青白く見えます)などを起こします。
  • ④犬伝染性喉頭気管炎(アデノウイルス2型):コンコンと乾いた咳、鼻水が出ます。
  • ⑤犬パラインフルエンザ(パラインフルエンザウイルス):こちらもコンコンと乾いた咳、鼻水が出ます。
  • ⑥犬コロナウイルス感染症(コロナウイルス):腸炎による下痢、嘔吐を起こします。
  • ⑦レプトスピラ(レプトスピラ属菌 いくつもの型があります):発熱、嘔吐、血尿、黄疸などを起こします。
    人にもうつります。

これらを組み合わせて混合ワクチンなのですが、全てを含むワクチンが絶対に必要というわけではありません。

どの病気の予防をすべきか、その地域で流行っている・流行りやすい病気はどれか、その子の生活スタイルに合ったワクチンで良いと思います。

特にレプトスピラは、川などの水辺や水田、ネズミなどからうつるものですので、必要の無い子では省くことも手ですよね。

ワクチンにも副作用が出る場合がある

なぜ予防のためのものをわざわざ省くことをお話しているかと言うと、ワクチンには副作用の可能性があるからです。ワクチンの副作用として一番恐ろしいのがアナフィラキシーショックです。

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強いアレルギー反応ですね。そして他にも数日間元気や食欲がない、熱っぽい、注射部位が腫れる、毛が抜ける、しこりになる、蕁麻疹(ショックより弱めのアレルギー反応です)など様々にあります。

そして、こういった副作用は、打ったワクチンの種類が多い程起こりやすいのです。ですので、犬の体調や環境等を獣医さんとしっかり話し合った上でどのワクチンを打つか決めましょう。

ワクチンは毎年必要なの?

最近、ワクチンの1度の接種で何年間効果があるのか、毎年の接種の必要性など議論されていますが、免疫の維持(抗体がきちんと体内で増え、保たれているか)については個体差も大きく、抗体が減ってからワクチンを接種するということや、抗体の減ってしまったもしくは増えなかった種類のものだけを接種することも可能ですが、そのためには犬に痛い思いをさせて採血し、検査しなければなりません。

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また、病院によって取り扱っている混合ワクチンの種類も違いますので、よく話を聞き、考えてあげましょう。

感染症は、集団の70%以上が予防していれば広まらないと言われています。

ただ、老齢や他の病気にかかっているなどの理由で接種が難しい子達もいますので、皆が感染症でつらい思いをしなくてすむよう、若く健康な犬はきちんと定期接種を受けるようにしましょう。

(ライター:ゆいべたりなり)

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